梅雨の時期や暑い季節のお弁当作りで気になるのは、食中毒ですよね。
食中毒を引き起こす原因は、ウィルスと細菌ですが、細菌が原因となる食中毒は、6月から8月に多く発生しています。
細菌の多くは、20℃ぐらいで活発に活動しはじめて、人間や動物の体温ぐらいの温度で最も活発になるそうです。
また、細菌の多くは湿気を好むため、気温も湿度も高い梅雨の時期は、特に食中毒が増えるんです!
では食中毒を防ぐために大切なことはなんでしょうか?
それは、細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」ということです。
まずは、実際に食中毒を防ぐためにはどうしたらいいのかをご紹介します。
目次
食中毒の原因は?食中毒を防ぐために大切なことって?
1.手をよく洗う・調理器具を清潔にする
食中毒の原因になる細菌を「つけない」よう、当たり前のことですが、調理の前には手を良く洗いましょう!
お肉や魚を切った後、まな板を洗わずに、生で食べる野菜などを切るのは絶対NG。生で食べるものから切る、使ったまな板は必ず洗うことを心がけましょう。
お肉や魚用と野菜用のまな板を分けるのもいいですね!
ランは、100円ショップに売っているプラスチック製のペラペラのまな板(というか、むしろプラ板)を普通のまな板の上に敷いて、お肉やお魚を切っていますよ。
飲み終わった牛乳パックを洗って乾かしたものをまな板の上に敷くのも、ナイスアイデアです!牛乳パックは丈夫なので何度か使えますし、汚れたら捨てられるのもいいですよね。
お弁当を詰めるときには、おかずを詰めるたびに箸をきれいに拭くと、水分などが他のおかずに移るのを防ぐことができます。ちょっと面倒だけど、気をつけたいですね。
2.低温で保存する
食中毒の原因になる細菌は、室温(20℃)ぐらいの温度以上になると活動が活発になるので、冷蔵庫に入れるなど低温で保存することが食中毒を「増やさない」ポイントです。
「じゃぁ、冷蔵庫に入れておけば安心だね!」というわけではなく、10℃以下では細菌の増殖がゆっくりになるだけで、マイナス15℃でようやく増殖がストップするそうです。冷蔵庫を信じていたランはちょっとショック・・・やはり早めに食べることが大事なんですね。
それから、細菌は湿気も大好きなので、温度だけでなく、湿度にも注意が必要です。
3.よく加熱する
ほとんどの細菌は加熱によって死滅するので、お弁当のおかずにはよく火を通して「やっつける」ことが大切です。お肉や魚はもちろんですが、梅雨の時期は野菜も加熱しておくと安心ですね。
食中毒撃退のポイントは、75℃で1分以上加熱することです。特にお肉は、中心まで火がしっかり通ってるか注意しましょう。
お弁当を作った後は、ふきんやまな板、包丁などの調理器具も、洗剤で良く洗ってから熱湯をかけておくと殺菌効果があります。
お弁当作りで注意したい3つのポイント
食中毒の原因と対策がわかったところで、実際のお弁当作りで注意したい3つのポイントです。
ごはんが完全に冷めてからおかずを入れる
→ごはんの熱がおかずに伝わってしまうのを防ぐため
水分の多いおかずは避けるか、よく水分を切ってから入れる
→水分=湿気があると細菌が増えやすくなります
お弁当を詰めたら、冷ましてからふたをする
→冷める前にふたをしめると水蒸気=湿気が発生してしまいます
学校や会社にお弁当を持っていくときも、保冷剤やクーラーバッグを使うと安心ですね。
梅雨の時期におすすめのおかずは?
食中毒を防ぐポイントを満たしている、梅雨の時期におすすめのおかずは、
水分をしっかり飛ばした揚げ物や焼いたおかず
殺菌効果が期待できる、酢、カレー粉、わさび、しょうが、大葉などのスパイスや香味野菜を使ったおかず
です。
お酢は、少しの量であれば酸味もにおいもそれほどしないので、ごはんを炊くときに入れたり、お肉の下味に足すのもいいですね。
スパイスや香味野菜を使ったおかずは、食中毒対策だけでなく梅雨バテや夏バテ対策にもおすすめです。
これで食中毒は怖くない!
食中毒対策とお弁当作りで注意したいポイントをご紹介しました。
細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」の3つを頭に入れて、梅雨の時期はいつもよりもちょっとだけ気をつけて、安全でおいしいお弁当作りをしましょう。